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ブラックサンダー、世界を救う

Active Learning 第二弾

今年のサマーイベントのアクティブラーニング第2弾は、子どもたちが大好きなおやつ“ブラックサンダー”を題材にして、フェアトレードについてみんなで考えてみました。

“カカオ”から見える世界

「ブラックサンダー知ってる?好きな人!」元気よく手が挙がります。
続いての「ブラックサンダークイズ」にも次から次に意見を挙げてくれました。
主原料であるカカオについて、どんな風に実が成るか(幹に直接成る=幹生果)、

どんな国で作られているか(赤道から北緯・南緯共に20度の通称カカオベルトに属する国々)を話した後、

「どんな人たちが作っているか」を詳しく見ることにしました。この、“カカオ”から見える世界があります。

 

児童労働と私たち

ガーナのカカオ農園で働いている11歳と6歳の兄弟の日常を追った、20分ほどの動画を見ました。
彼らはカカオが何になるかも知らず、チョコも食べたことがありません。
朝は5時に起きて水を汲みに行き、終わったら農園で夕方までひたすら働きます。
学校に行ったり、仕事を休む自由もありません。
ガーナの子どもたちの5人に1人が児童労働に携わっています。
日本で売られているチョコの約7~8割は、ガーナ産のカカオを使って生産されているため、彼らの生活と関係ないとは言えないのです。
少し長かったのですが、参加してくれた子どもたちはとても真剣に見入っていて、驚くほどでした。

食べる人も作る人も笑顔に

“子どもが働かされている農園で生産されたカカオを使わず、
食べる人も作る人も笑顔になるような製品を作ろう”
それがブラックサンダーを作っている有楽製菓の企業目標です。
ブラックサンダーを応援することは、ガーナの子どもたちの支援につながる…

そこで「応援企画」として、子どもたちと一緒に、ブラックサンダーの新しい味やパッケージを考えてみることにしました!
「ブラックドリンク」
「ミニケーキ」
「長いブラックサンダー」
「ブラックサンダーせんべい」
「女子用いちご味」
「バナナチョコ味」
「ブラックサンダー綿あめ」…などなど、次々にアイディアが挙がります。

「先生!ブラックサンダーのにおいがする消しゴムはどうかな?」
「家に帰ってもっと思いついたら、持ってきてもいい?」…ガーナの子どもたちのために何とかしたい。

その一生懸命さに、とても心を打たれました。

 

 

 

 

 

 

 

自分にしてもらいたいことは、他の人にも同じようにしよう

それぞれのアイディアを発表した後、
サッカーボールの縫製やスマホのバッテリーに必要なコバルトを得るために働く子どもたちの現状、
その解決に向けて動いている人たちについて話をしました。
「自分にしてもらいたいことを、他の人にもしよう」と伝え、締めくくりました。

「つらいひとをよろこばせてあげたい」
「これからもブラックサンダーをつくってみんなをハッピーにしてほしいです」
「ガーナの子どもたちがくるしんでいるのでブラックサンダーをおうえんします」
「たのしかった」
「いろんなことをしれてよかった。コフィくんとアペティくんががんばっているところをみれてよかった」
「わたしは児童労働でくるしんでいる子どもたちが1億人以上いることを知りました。わたしたちにはあたりまえの学校もかれらにはゆめ。わたしたちがあたりまえのようにやっていることは、児童労働で苦しんでいる子ども達にとっては、ゆめということがおおいことがわかった。だから、子どもでもできるようなかんたんでもいいから、やくにたつかつどうをやりたいです(^^)」
「コフィくんがすごいとおもった。どうしてかというと6さいなのにあんなにできるなんてすごいとおもいました」
「色々なことがしれてたのしかった」
「児童労働をしていて、苦しんでいる子どもたちがいるのを知って、とっても大変でもお金をかせぐためにがんばっていることが伝わってきました。
日本のブラックサンダーを食べて元気になってもらいたいです!日本より、ガンバレ子どもたち!」

 

 

 

 

 

世界にはたくさんの問題がありますが、人の心が変われば解決していくことがたくさんあると思います。子どもたちの素直でまっすぐな思い、それが世界の現状を変えていく原動力だと改めて感じた時間となりました!

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