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【プロセスの中で得られるもの】

皆さんこんばんは、パイオニアランゲッジスクールの学童スタッフ・滝 さおりです。

白か黒がはっきりしていないと気持ちが悪かったあの頃…
結果を重視し過ぎていた自分がいました。
そして、確かな結果が欲しくて…
〇〇な方法を模索していました。
しかし、〇〇な方法を試してみても上手くいかず、
次第に《〇〇な方法は、本当に自分にフィットするのか…》
という疑問が湧き出てきました。
行き詰まりを感じ、本当は何をしたいのか?
自分の心の声を聞いてみたくなったのです。

【受け入れること・手放すこと】

落ち着いて、じっくりと自分の感情にフォーカスしてみると、
様々な感情が混在していることに気が付きました。
一つの出来事を通して、繰り広げられる感情一つひとつを救いあげた時、
自分の心が軽くなる感覚を憶えました。
このプロセスを通して、ありのままの自分を受け入れることの大切さを知り、
白か黒という領域は、自分で設けてしまった《こうであるべき》という枠組みであったことを知りました。
もっと自分を受け止める為に、自分が握り締めていたものを手放してみること。
人は、必死な時ほど、放すものか…とつい力が入ってしまいますが、
そのような時こそ、敢えて手のひらにそっとのせ、風通しを良くすることで、
多角的に物事を捉える柔軟さが得られることを教えられました。

【キラッと光る気付きの存在が価値になる】

物事に対して、白か黒と決め込んでいた私は、感情に対しても、
ネガティブな感情は悪い、ポジティブな感情は、良いとはっきりとした線引きをしていたのでした。
この線引きにより、ネガティブな感情を持つ私を好きになれず、事態を更に複雑にさせていたのです。

しかし、出来事に付随して湧き出る感情を自分でラベリングをすることは
解決に導く大切なヒントだったのです。

先日、セルフサイエンス(EQ)の学びの中で、
《様々な出来事で湧き上がった、感情のみにフォーカスし、
それぞれ他の人からどのように見えるのか》というワークを体感しました。
通常、感情の背景にあるものにも目を向けますが、
感情そのものに焦点を当てるのは、新しい感覚でした。
私の取り出した感情は、残念、悲しい、心配というもので、
非常にモヤモヤしたものが残り続けていましたが、
他の方から見た時に《いったいどんな事があったのか、聞いてみたい…》という共感があったり、
《心配》という中に、《うっすらと希望がないかな…》という見方がある中で、
私自身の視野が狭まっていたことに気付かされました。
あんなにモヤモヤしていたのに、ワーク終了後に、
《それほど大したことではなかった》と思えたことも、新鮮でした。
特に、ネガティブな感情が発生している時は、とかく視野が狭くなりがちですが、
他の方を通して得る気付きも、プロセスで得られるものでした。

【発酵食品は、一日にしてならず】

発酵食品のうま味は、微生物が作り出すものです。このうま味を引き出す為に、
手をかけ、時間をかけて微生物と対話をするそうです。
発酵と腐敗は紙一重ですが、発酵に関わる微生物が一定数を超えると他の菌は侵入したり、
繁殖できないことから、一度発酵したものは腐敗しづらいと言われています。
目に見えない、微生物の働きを応用して、
《発酵》という一大文化を築くことができたのも、微生物の性質を知り、
時間をかけて観察するプロセスがあったからこそだと思いました。

これは、人の内側にある感情も同じです。
目に見えない領域にこそ、時間をかけて一つひとつのプロセスを大切にすること、
自分の感情と向き合い、対話することで、本質を捉えた解決方法が見つかっていく…
そして、本質を捉えたものはブレが生じず、
心から、だいじょうぶだと思えるのではないでしょうか。

結果に急ぎすぎて、〇〇な方法を模索していましたが、即効性がありそうな〇〇な方法は、
私にとっては本質的な解決には至らなかったということもプロセスを経て知ることができました。

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